皮膚科の病気

ここでは皮膚科の病気について説明いたします。
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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある皮膚の炎症が長く続く、またよくなったり悪くなったりをくりかえす疾患をいいます。症状は左右対称に現れることも多いです。
患者の多くはアトピー性素因をもっています。

アトピー性素因とは

①家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎)がある

②IgE抗体をつくりやすい素因を持っている。

が挙げられます。

原因

皮膚が弱くバリア機能が落ちているため外からの刺激に弱く、アレルゲン(ダニ、ハウスダスト、花粉など)、細菌、ウイルスなどが容易に侵入し、炎症やかゆみを引き起こしやすくなります。繊細な肌質と言い換えることもできます。

また、外からの刺激に対して免疫系が過剰に反応し、炎症性サイトカインと呼ばれる物質を過剰に産生します。これらのサイトカインは、皮膚の炎症やかゆみを引き起こすだけでなく、皮膚のバリア機能をさらに弱めるという悪循環を生み出します。

治療

外用薬

基本的にはステロイド(副腎皮質ホルモン)の入った塗り薬を処方しています。ステロイドの副作用は知られていますが、その副作用に最も気を配っているのが皮膚科医であり、良いところも悪いところも熟知しています。よって症状や部位により、薬の強さを変えますので、指示に従って塗って下さい。
最近、ステロイドではない、免疫系を抑える外用薬も発売されています。

  • プロトピック軟膏(一般名:タクロリム)アトピー性皮膚炎の治療に用いられる外用薬で、主に顔に使用します。
  • コレクチム軟膏(一般名:デルゴシチニブ)こちらもアトピー性皮膚炎に適応される外用薬で、ヤヌスキナーゼ(JAK)を阻害します。刺激感は少ないとされています。 
  • モイゼルト軟膏(一般名:ジファミラスト):生後3ケ月から使える安全性の高いお薬です。顔面に使用することが多いですが、全身にも使用可能です。

    これらはステロイド外用剤ではないので、顔面への使用や、長期間使用しても副作用をあまり心配しないで使える薬です。しかしいずれの薬もステロイド外用剤よりも即効性に劣るため、長期に外用することを原則として処方します。

    また予防を目的とした保湿薬も併用して処方することも多いです。

内服薬

抗アレルギー剤を主体として、抗ヒスタミン剤などを処方しております。なお症状にあわせて増やしたり減らしたりしますので必ず指示通り飲んで下さい。

生物学的製剤

さらに、従来の治療ではなかなか改善しなかった重症のアトピー性皮膚炎に対して、生物学的製剤を用いることが可能となりました。この治療は、注射になります。高額な治療法で、かつ皮膚科専門医が適応と認められた方だけになります。

生活上の注意

  • 爪はいつも切って、清潔にしておくこと。
  • 風呂に入って構いませんが、熱い湯や長風呂はかゆみを増します。
  • 石鹸は、香料や刺激の少ないものをお薦めしています
  • タオルは使わず、石鹸を泡立てて、手で洗って下さい。
  • 食べ物を制限する必要はないと皮膚科学会でいわれています。
  • 衣類と寝具はチクチクしないものを使用するように心がけて下さい。

アトピー性皮膚炎の治療は進化しています。当院の院長、寛文医師は自治医大でアトピー外来の診療に携わっている専門家です。アトピーで悩んでいる方は相談してみたらいかがでしょうか。


にきび

にきびとは、顔や胸部、背中の毛穴に一致して多数できる皮疹で、一部は膿をもっているものをいいます。後々後悔しないように、早期治療介入があとを残さないために重要です。青春のシンボルと軽く考えず、少しでもきれいになるように、適切な治療をお奨めします。

原因

1)性ホルモン 2)毛包の閉塞 3)菌の増殖 4)炎症 などが考えられます。

増悪因子

ストレス、体質、胃腸障害、食事、月経、外的刺激 などがあります。

治療

外用薬

以前からあるイオウ製剤,抗炎症薬、抗菌外用薬の他に、最近新しいニキビ治療薬が次々に発売されました。

①世界標準治療薬であるレチノイド外用薬 ディフェリンゲル という薬です。

ニキビは増加した皮脂による刺激などで毛穴が詰まることで引き起こされますが、ディフェリンはその現象を抑えニキビができにくくします。副作用として肌がひりひりする方もいます。

②過酸化ベンゾイルを主成分とするベピオゲルも効果が高い薬です。

ベピオゲルを肌に塗ると、分解の過程で酸素を発生させ、ニキビ原因菌を殺菌します。また、ピーリング作用も有し、毛穴つまりを解消する働きがあります。

副作用として、肌がひりひりしたり、乾燥したりしますが、最近その欠点を補うべピオウォッシュゲルという新しい薬品が発売されました。洗顔時に用いてその後洗い流すため、副作用が少ないです。

③レチノイド外用薬に過酸化ベンゾイル配合薬を配合したエピデュオゲルは、ディフェリンゲルとベピオゲルが合体した薬です。効果は高いですが副作用も起こりやすいので、皮膚の弱い方は要注意です。

このような薬は、使用時に注意が必要ですし、経過を見ながら処方するので、必ず医師の診察を受けながら使用します。

内服薬

ニキビ桿菌という細菌の関与をなくすために抗生物質を処方することがあります。漢方薬は主に血流を良くし、脂や色素を代謝させる目的で使います。症状にあわせて処方し、増減しますので、医師の指示に従って飲んで下さい。

このほかにもニキビ治療薬はあります。お一人お一人の皮膚の状態、生活環境、年齢等を考えながら処方しています。

生活上の注意

  • 洗顔は、朝夕二回、石鹸(洗顔フォーム)を用いて軽く行いましょう。
  • 炎症が強い時期は化粧を控え目にしましょう。(特に油性クリーム、ファンデーションなど)
  • 外的刺激を避ける。例えば、指などでいじらない、ニキビをつぶさない、顔に髪の毛などがかからないようにする、など気を付けましょう。
  • 食事、脂肪分、糖分の過剰摂取を避けましょう。(例えばチョコレート、ピーナッツ、コーヒー、ココア、スナック菓子、コーラなど)
  • お腹の調子を整えましょう。便秘はニキビには悪い影響を与えます。
  • 規則正しい生活をして睡眠を十分にとることも大切です。


湿疹

湿疹は皮膚科で最もポピュラーな疾患です。湿疹とは皮膚の炎症反応で、赤み・浮腫・ジュクジュク・皮むけ・かさつきなどを伴います。痒みは最もつらい症状で、痒いから掻いてしまうと症状が悪化する、の悪循環を繰り返すのが特徴です。

原因

原因は大きく分けて二つあります。一つは、薬剤や化学物質、物理的な刺激、ハウスダスト、花粉、細菌、カビなど刺激物質やアレルゲンなどの「外的要因」です。もう一つは、健康状態やアレルギー体質などの「内的要因」になります。多くの場合、これらの要因が複雑に絡み合って湿疹を引き起こします。

治療

外用薬

当院は基本的にはステロイド(副腎皮質ホルモン)の入ったつけ薬を処方しています。全ての薬には副作用があります。ステロイド外用薬にも特有の副作用がありますが、その副作用に最も気を配っているのが皮膚科医であり、その良いところも悪いところも熟知しています。よって症状や部位により、その強さを変えますので、指示どおり塗って下さい。

内服薬

当院は、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ビタミン剤、漢方製剤を処方しております。症状にあわせて増やしたり減らしたりしますので必ず指示どおり飲んで下さい。

生活上の注意

  • お風呂は入って構いませんが、熱い湯や長風呂はかゆみを増しますので注意しましょう。
  • 石鹸は、低刺激のものを薦めます。
  • タオルは使わず、石鹸を泡立てて、手で洗って下さい。
  • シャンプーはフケ取り効果の強いもの、香料の強いものでなければかまいません。
  • 化粧は、顔に病変がある場合はなるべく控え、やむをえない場合は外用薬を塗った後に薄くして下さい。
  • 頭に病変がある場合はパーマ・ヘアカラーは控えて下さい。
  • 直射日光はなるべく当たらないようにして下さい。


ジンマシン

突然皮膚がかゆくなって、赤くはれたり消えたりする病気です。急性の場合と長く続く慢性じんましんがあります。
慢性ジンマシンにならないためには、発症してから一か月のうちにジンマシンを十分に抑えることはきわめて重要です。なぜならば急性ジンマシンの約90%は治癒しますが、慢性ジンマシンの約37%は2年後も存続しているからです。

原因

感染、疲労、時刻、ストレス、食品、薬、物理的刺激、寒冷、日光、温熱などがあげられますが、約80%は原因不明です。よって原因を見つけることを目的にむやみに検査を行うことは慎まねばなりません。

治療

抗ヒスタミン薬を中心に内服して、かゆみや発疹をコントロールします。外用薬も用いますがあくまでも補助的な治療です。

慢性ジンマシンの場合は、お薬の増減は慎重にしないと再発しやすいので、医師と相談しながら減薬していきます。

症状が重症な場合は、生物学的製剤(ゾレア)を用いる場合もあります。

その場合は医師にご相談ください。

生活上の注意

  • かゆくても、かかないように気をつけましょう。
  • 激しい運動はさけ、熱いお風呂には入らないようにしましょう。
  • 衣服は締め付けないように。
  • 刺激の強い食べ物をさけましょう。
  • 規則正しい生活をしましょう。


疥癬

原因

ヒゼンダニという小さなダニが人の皮膚に寄生してできる皮膚病です。人から人にうつることがあるのが問題ですが、疥癬にかかったからといって内臓が悪いとか、後遺症を残すとかの心配はありません。ヒゼンダニは人の体温より低い温度では活動は低下するため人体を離れるとそう長くは生きられません。

感染

疥癬が人から人にうつる可能性があるのは、人の肌から肌への密接な接触、または長時間、畳の部屋などで寝起きをともにした場合が多く、通常の社会生活でうつる可能性はほとんどありません。

症状

激しい痒みを伴う発疹(あかいプツプツ)が散在性(皮膚の表面にパラパラ)に出現します。寝たきりの人は体の柔らかい場所に、介護する人は腕に出現する傾向があります。

治療

内服薬

ストロメクトールという内服薬が処方されます。有効成分としてイベルメクチンを含んでいます。大変有効な薬です。服用方法は、通常、体重に応じて量が決まり、1回の服用で効果を発揮することが期待されます。空腹時(食事の約2時間後から食後2時間までの間)に水で服用するのが推奨されています。1週間後にもう1回飲むことで完治する場合が多いです。

外用薬

オイラックス軟膏(一般名:クロタミトン軟膏)は、痒みを抑える効果と、ダニに対する比較的弱い殺虫効果があります。主に強い痒みを緩和する目的で使用されることが多いです。

使い方は、通常、痒い部位を中心に、123回塗布します。


水虫

原因

カビ(真菌)による病気は、足ではみずむし、からだではたむし、股ではいんきんたむし、あたまではしらくも、と呼ばれており、爪にも入り爪の色が変わり厚くもろくなります。

診断

湿疹などの他疾患と見た目だけでは区別できないことがあります。また痒くないから水虫ではないとはいえません。正確な診断のためには顕微鏡で検査することが必要になります。またカビも増えたり消えたりしますので、経過中に検査をして調べます。

治療

外用薬

足や体の水虫用の軟膏と爪用の液の薬があります。

入浴後毎日薬をつけてください。ただしジュクジュクした際などはその薬を塗るのをやめて来院してください。水虫用の外用薬でかぶれることがあるからです。なお症状が消えて治ったかなと思っても医師がもういいですよというまでは、続けてくすりを塗ってください。菌は皮膚の奥でまだ生きています。

内服薬

2018年に爪の水虫の治療薬が発売されました。ネイリンカプセルです。
ネイリンは1日1カプセル、12週間の服用で、爪水虫の治癒が期待されるお薬です。
副作用として肝機能が悪くなることがあります。そのため、投与前、投与中に血液検査をして、肝臓に異常がないかチェックしながら処方します。

12週間のお薬服用後、爪の根元から新しい、菌に侵されていない爪がゆっくりと生えてきます。爪が完全に生え変わるのに1年かかるのでそこで治療効果が確認できます。

生活上の注意

  • 患部を清潔にする。足は石鹸で毎日指の間までていねいに洗いましょう
  • 乾いた状態にする。湿ったところでは菌が増えやすくなります。
  • 通気性をよくする。綿の靴下にし、毎日とりかえてください。
  • 家族内感染に注意してください。バスマットやスリッパ、タオルの共用も避けましょう。靴下を履くなど、なるべく裸足で歩かないようにしましょう。
  • 公衆浴場での入浴時には、バスマット使用後に足の裏や指の間を濡れたタオルで拭くといいでしょう。

水虫は根気よく治療すれば治る病気です。あきらめずにがんばりましょう。


帯状疱疹

この病気は、かつて罹患した水ぼうそうのウイルス(ヘルペスウイルス)によって引き起こされるものです。神経に潜んでいたウイルスが、加齢や風邪をひいた後や、疲れて全身の免疫力がおちた時などに再び活性化して、右なら右半分、左なら左半分と、片側だけの神経に沿って、痛みを伴う(ときには激痛)水疱を多発させる疾患です。

伝染

帯状疱疹は、ほとんどうつることはありません。ただし、水ぼうそうにかかったことのない子供にはうつることがあります。この場合は水ぼうそうとしての症状がでます。したがって、小さな子供にはできるだけ接触しないように注意しましょう。

治療

症状がでてからできるだけ早い時期に治療を始める方が、治療効果が高いです。症状に応じて抗ウイルス剤、鎮痛剤などで治療します。外用薬も症状に合わせて使います。皮膚の症状がよくなっても、神経痛様の痛みが続くことがあります。この場合は神経痛に対する痛み止めや、ビタミン剤などの薬を使用することもあります。痛みが強い場合や麻痺などの神経の障害がある人には、麻酔科の先生に紹介して、神経ブロックという注射をしてもらうこともあります。

生活上の注意

・あまり制限はしませんが、仕事や学校等必要なこと以外は、症状が出てから、約2週間程度はなるべく安静にしてください。

・入浴は熱がなく、傷がひどくなければ、入って構いません。

・食事は特に制限はありませんが、十分な栄養と睡眠をとるようにしてください。

予防

帯状疱疹はワクチンで予防できる感染症です。50歳以上の方が対象です。ワクチンは生ワクチン(接種回数1回)と不活化ワクチン(接種回数2回)の2種類あります。栃木市では65歳の誕生日を迎える方にはワクチンの費用の助成制度があります。また、令和7年~令和11年度の各年度中に、707580859095100歳のお誕生日をむかえる方にもワクチンの費用の助成制度があります。詳しくは市のホームページをご覧ください。

当院でも帯状疱疹ワクチンは受けられます。希望者は受付に申し出てください。


陥入爪と巻き爪

症状

陥入爪とは、爪の角がトゲのように軟部組織(肉)に刺さって炎症を起こした状態をいいます。巻き爪は横方向に爪が巻いたようになることを指します。しかし一般的に両者は合併していることが多く、合併すると治りにくくなります。

原因

深爪や合わない靴などにより、指先に過度な力がかかることが原因になる場合が多いです。正しい爪の切り方は、爪はなるべく指の先端までのばして、ラウンドカットするのではなく、爪の角を残してスクエアカットするのが基本です。靴はちょうどいい大きさで、カカトぴったり、ユビゆったりが理想です。

治療

保存的治療として抗生物質の内服や外用ならびにステロイドの外用などがあります。また、テーピング法という、テープで爪を牽引して固定する方法で爪周辺にかかる負担を減らす方法を指導します。

「たこ」と「ウオノメ」

いわゆる「たこ」「ウオノメ」でお悩みの方も多いと思います。

「たこ」とは医学の言葉では「胼胝(べんち)」と言います。

皮膚の特定な場所に刺激が長く続くと、皮膚の表面の角層が丸く盛り上がってきます。あまり痛くはありません。

「ウオノメ」は医学の言葉で「鶏眼」と言います。やはり刺激により角質が固くなって、これはくさび状に皮膚内部に食い込んでいきます。これは進行すると痛い。触ると芯があるのを感じます。

どちらも生活する上で支障がなければ様子を見ていて良いのですが、痛みが強い時、邪魔に感じるほど大きい時などは、受診してください。

またご自分では、イボと区別がつきにくいこともあります。イボは放置すると、増殖しますので要注意です。

これらの疾患は外用薬では治りません。

当院では、寛文医師がフットケアを行っています。硬いところをメスで削ると痛みが改善されますので日常に支障が起きないように足裏を整えます。また、再発しないように靴などの指導を行いますので、ご相談ください。


ピアスを希望する方へ

当院ではピアスの穴を開けています。きちんとした穴を形成しうる軸太1.2㎜、長さ6.5㎜のファーストピアスを、バネの強いピアッサーを使用して施行しますが、一瞬で、出血もなく、痛みも心配することはありません。ピアス施行を希望する方は、まず受付に申し出て下さい。のちほど看護師がうかがい、自分の希望する位置にしるしをつけていただきますが、それはあくまで目安ですので、気楽につけてもらい、医師と検討のうえ施行します。持参したピアスを針で開けることは原則として行っていません。


当院に用意してあるファーストピアス

a24金のゴールドでコーティングされた丸玉のレギユーラータイプ

b)チタン処理した丸玉のチタンタイプ

c)人工ダイヤのステファニータイプ

d24金の表面をチタン処理し、人口ダイヤをつけた立爪タイプ


4種類があります。金属アレルギーのない方は a)で十分です。感染のおそれがある場合は、丸玉タイプである ab)をお勧めします。デザイン的にはcd)でしょうか。それぞれの費用は材料代に施行料も含め2個(ワンペア)が、 a5000 b7000 c6000 d8000

です。なお一個ないし複数個でも可能ですが、耳垂(耳たぶ)のみに行います。耳介軟骨、舌、おへそなどの特殊な部位には施行しません。


また耳たぶが厚い方には

e)丸玉のロングピアス

f)立爪タイプのロングピアス

をワンペアで e5500 f6500円で施行しています。


施行後のケアについては 

ピアス用の穴を開けてから、ピアス穴が形成されるまで、約46週間かかります。その間は、ファーストピアスは耳から外さないでください。

②消毒に関しては、弱い消毒液で、最低一週間程は朝、夕各一回してください。水泳などのスポーツ、シャンプー等がピアス部位にかかった時などは、シャワーでよくすすいだのちに、消毒してください。ただし消毒液にてかぶれる場合はシャワーでよくすすぐのみでも大丈夫です。

③穴開け箇所が赤く腫れたり、痛みのある場合は、保健証を持参のうえ来院してください。

ピアス穴が完全に形成された後は、お好きなピアスをつけることができますが、ピアスの軸は18金以上のもの、またはアレルギーをおこしにくい材質のものをお勧めします。

 


シミ

シミというのは、いろいろな皮膚疾患を含みます。

代表的な疾患は

  • 肝斑(しみ)
  • 雀卵斑(そばかす)
  • 炎症後の色素沈着
  • 老人性色素斑
  • 脂漏性角化症
  • 母斑(たいらなホクロ)-黒子、扁平母斑、大田母斑

これ以外にも患者さんがシミと考えていたものが皮膚がんの初期病変の場合もあります。メラノーマ(悪性黒色腫)のことさえあるのです。そのためシミといわれものが、どのような疾患かを正しく鑑別することが最も大切です。

近年、アンチエージングを含めた美容ブームにより、レーザー治療を筆頭にいろいろな加療がなされております。それが適切なもので、本人が満足しているのなら異議はありません。しかし当院にも、エステサロンでかなりお金をかけてシミにたいしてピーリングや光療法をおこなったが良くなりませんという相談や、某クリニックでシミにたいしてレーザー治療をうけたが逆にひどくなったとの相談を受けることもあります。それらを治療することができず、自己責任ですねと言わざるをえないことがあります。当院においては上記の理由などによりシミに関してレーザー治療やピーリングなど積極的な加療は施行しておりません。

ただしハイドロキノンという漂白剤は、チロゼナーゼによるメラニン合成およびメラノサイトの生理機能を抑制するという作用機序で、症例によってはシミにたいして効果があることがあります。それを配合した下記のクリームは残念ながら保険がききませんが、一本2100円で販売しております。

メラノキュアHQ

軟膏をベースにハイドロキノンを3.9%配合した。1本5gのチューブです。

使用方法はクリームを少量指にとり、患部に一日二回塗布してください。

日光を浴びる際は、その上からUVカットをしてください。

6月から9月の紫外線の強い時期には夜一回にしてください。

女性の場合は朝、洗顔⇒化粧水⇒メラノキュアHQ⇒UVケア・ベースクリーム⇒ファンデーションが基本です。